【2022年最新版】車の購入とニュージャージー州の免許を取得した手順を詳細解説

アメリカに赴任予定のビジネスマン

アメリカに赴任予定で車の購入が必要だけど、必要なステップが分からない。免許の取得方法は?

そんな疑問に答えます。

先に結論を言ってしまうと、アメリカで車を購入したり現地免許を取得することはもちろん可能で、難しくもありません。ただ、直近のコロナ等もあり、手続に時間がかかっているのも事実です。

渡米後なるべく早く車を購入、免許も取得して落ち着きたいためにも、時間を無駄にしないためにも必要な手続を正しく理解することが必要です。

この記事では私が渡米後に体験したことを踏まえて各種手続を解説していていますので、皆さんの参考になると嬉しいです。

なおNew Jersey州以外にお住まいの方は参考程度に読んでみてください。

目次

前提:赴任前に日本で済ませておく手続

本題に入る前に、まず赴任前に日本で済ませておく手続を解説します。「もう知っているよ!」という方は読み飛ばしてください。

赴任が決まったら、渡米までに以下の手続を済ませておきます。

  1. 日本の免許証の更新
  2. 国際免許の取得
  3. 戸籍謄本の取得(配偶者が運転する場合のみ)

日本の免許証の更新

本題から少し逸れますが、日本を出国する前に日本の免許を更新しておく事をオススメします。

有効期限が到来していなくても、海外に赴任するなどの正当な理由があれば、有効期限前に更新することが可能です。パスポートやビザなど証明できるものを持参する必要があります。

また、次に説明する国際免許証を取得するために、どの道免許センターに行く必要があるので、一日で免許の更新・国際免許証の取得まで完了することができます。

国際免許証の取得

アメリカに到着してすぐに現地の免許を取得することはできません。私の場合は渡米から免許を取得するまで合計5ヶ月かかりました。それ以上に時間がかかっている人もいるそうです。そのため、日本で事前に国際免許証を取得する必要があります。

国際免許証は1年間有効となるため、アメリカで現地の免許を取得するまでの間携行することになります。

戸籍謄本の取得(配偶者が運転する場合のみ)

後ほど説明しますが、現地で免許を取得する際にはSocial Security Numberが必要で、配偶者がSocial Security Numberを取得する際には結婚証明書を提出する必要があります。

結婚証明書はアメリカの日本大使館・総領事館で発行してもらえますが、その際に、戸籍謄本を提出する必要があります。

そのため、赴任前の日本でお住まいの自治体から戸籍謄本を発行してらいましょう。なお、1通あれば大丈夫ですが、私は心配だったので予備も含めて3通発行してもらいました。

アメリカで車を購入する方法

アメリカで車を購入する方法は大きく分けて3つあります。比較調査した結果、私は現地の正規ディーラーで認定中古車を購入しました。

  1. 日系の中古車販売店で購入する
  2. 現地の新車・中古車ディーラーで購入する
  3. 個人売買

日系の中古車販売店で購入する

アメリカにもガリバーのUSA法人などが進出しているので、そちらで購入する方法です。

私も当初はガリバー等で中古車を探していましたが、以下のメリット・デメリットがあると感じました。

  • 日本語でコミュニケーションができ、説明を受けることができる
  • aaa市場価格と比較して、高い(感覚では$3,000くらい)
  • 現地の正規ディーラーと比較して、在庫が少ない

現地の新車・中古車ディーラーで購入する

現地の正規ディーラー(トヨタ・ホンダ等)で中古車を購入する方法です。新車だけでなく、年式の新しい中古車も取り揃えているケースが多いです。

  • 日系の中古車販売店と比較して、在庫が多い
  • 価格が市場価格に近い
  • 現地の正規ディーラーと比較して、価格が高い
  • 現地の正規ディーラーと比較して、在庫が少ない

個人売買

中古車掲載サイトで個人売買する相手を探す方法です。ディーラーを通さないため中間マージンがない分、安く購入することができるようです。

  • 市場価格と比較して、価格が安い
  • 詐欺などに巻き込まれる危険性がある(車に異常があるにも関わらず知らされないなど)

比較検討結果

最初は日系の販売店で在庫状況を調べていましたが、在庫も少ない上に価格も市場価格から$3,000程度高かったため、思い切って現地正規ディーラーに乗り込みました。

もちろん日本の正規ディーラーの様なお客様扱いはしてくれませんが、相手もプロの営業担当者ですので、真面目に対応してくれます。細かい車の状態なども隠すことなく教えてくれました。もちろん、そのためには相手に車を購入する意思を見せることが肝要だと思います。

また、しっかり検査・メンテナンスされた車のみ販売していますので、半年程度経過した現在でも特に問題なく乗れています。

アメリカで車の購入時に必要なもの

私が現地正規ディーラーで車を購入した際に必要なものは以下の通りでした。とりあえず、以下の4点が揃えば車を購入することができます。

  1. 免許証(国際免許証でOK)
  2. Social Security Number
  3. 銀行口座・購入代金
  4. 自動車保険

免許証(国際免許証)

免許が必要ですが、渡米したばかりで現地の免許がない場合は国際免許証でも購入可能です。この事実をディーラーの営業担当者が知らない場合があるので、その際は「国際免許証でも購入できるはずだ」と伝えましょう。

ソーシャルセキュリティーナンバー(Social Security Number)

またソーシャルセキュリティーナンバーは車の購入時に必須です(州によるかもしれませんが、New Jersey州は必須でした)。そのため、渡米したらなるべく早くソーシャルセキュリティーナンバーを取得する手続を行いましょう

ソーシャルセキュリティーの取得方法については以下の記事で詳しく説明しているので、まだ取得していない方は読んでみてください。

銀行口座・購入代金

購入代金の支払いに利用する銀行口座も必要です。実際の支払いには小切手(Check)を利用して支払います。購入にまとまった代金が必要ですので、事前に国際送金をすることになると思います。私はWISEを利用して手数料をかなり安く済ませることができました。

自動車保険

日本と違ってアメリカには自賠責保険という仕組みはありませんが、民間の保険に加入する必要があります。自動車を購入して納車される際には、保険に加入していることを証明する書類を提出することが必要となります。

なお私が初めてディーラーを訪問して購入を決め、支払いや購入手続を済ませた際「今日は車に乗って帰ってほしい」と言われました。

アメリカでは車を購入したその日に手続を全て済ませ、購入した車に乗って帰るのが普通なようですが、保険がないと乗って帰ることはできません。保険に加入する際も車の車種や年式を指定する必要があるので、鶏と卵のような関係だと思います。

私の場合はディーラーにお願いした購入した当日は乗って帰らず、後日保険に加入した状態で引き取りに行きました。

なお、現地の免許がなくても国際免許証があれば自動車保険には加入できます

アメリカで現地免許を取得した手順

上記の通り、アメリカでは①Social Security Number ②国際免許証があれば車を購入できますが、購入後はなるべく早く現地の免許証を取得する必要があります。

NJ州では免許取得までに必要な手続をYoutubeで説明しています…しかし、これは日本の免許を保持している人向けに説明したものではないので、あまり当てにできません。

実際に必要なステップは次の通り。私がNew Jersey州で免許を取得した際の手順です。(詳細な手順は各州の法律により異なります)

  1. Social Security Numberを取得する
  2. 日本総領事館で自動車運転免許抜粋証明を取得する
  3. 日本総領事館で結婚証明書を取得する(配偶者が運転する場合のみ)
  4. MVC訪問①(必要書類提出)
  5. MVC訪問②(筆記テスト)
  6. MVC訪問③(仮免許取得)

日本総領事館で自動車運転免許抜粋証明を取得する

New Jersey州で免許を取得する場合、日本の免許証とその証明(自動車運転免許抜粋証明)があると、ロードテスト(実技のテスト)が免除される場合があります。(MVCの担当者によっては免除してくれない場合もあるようですが…)

そのためにも、総領事館で自動車運転免許抜粋証明を取得します。抜粋証明の取得には、①総領事館の予約(コロナ以降は電話予約必須)②申請書(総領事館のホームページからダウンロード可能)③日本の免許証と身分証明(パスポートなど) を持参することで総領事館に訪問した当日(待ち時間30分くらい)で取得できます。

総領事館で結婚証明書を取得する(配偶者が運転する場合のみ)

配偶者が免許を取得する場合、日本総領事館で自動車運転免許抜粋証明とともに結婚証明書も取得しておきます。なぜなら配偶者のSocial Security Number申請時に結婚証明書が必要となるからです。

先程の自動車運転免許抜粋証明と同様に日本総領事館で取得できますので、抜粋証明と同じタイミングで取得すると便利です。

ソーシャルセキュリティーナンバー(Social Security Number)の取得

渡米して住所が決まったら、まずSocial Security Numberの取得に取り掛かったほうがよいです。なぜかというと、コロナ以降、Social Security Numberの取得に非常に時間がかかっているからです。

まず、書類提出のためにはSocial Security Officeに訪問が必要で、訪問するためには電話予約が必須。予約の電話が通じても予約が取れるのは1ヶ月先など、取得するまでに2ヶ月くらいは時間がかかるためです。

無事にSocial Security Officeを訪問して書類を提出できたら、Social Security Cardの原本が1-2週間で郵送されてきます。

MVC訪問①(必要書類提出)

MVCに必要書類を提出する必要があります。MVCのサイトに行き、アポイントを取る必要があります。

※コロナ前は特にアポを取る必要はなくウォークインで申請できたようですが、コロナ以降は予約が必須なようです。

申請に必要な書類・身分証明書等を準備します。なお、New Jersey州では身分証明に必要な6 Points of ID (6ポイント・ルール)というルールがあります。私の場合はパスポート(4 Point)、Social Security Card(1 Point)、医療保険のカード(1 Point)で通りました。

なお6Points of IDの詳細については以下の記事を参考にしてください。

MVC訪問②(筆記テスト)

書類提出が無事に完了したら、筆記テスト(Knowledge Test)を受験します。筆記テストもアポが必要で、1ヶ月〜2ヶ月くらい待たされます。

なお、New Jersey州の筆記テストは事前に対策をしないと合格は厳しいと思います。私はDMV Genieというサイトに課金して対策した結果、無事に一発で合格できました。アプリもあり、スキマ時間に勉強することができます。

NJ州における筆記テスト(Knowledge Test)の対策や流れは、別記事で詳細を解説していますので参考にしてください。

MVC訪問③(仮免許取得)

筆記テストに合格したら、再度MVCを訪問して筆記テストに合格したことを伝えます。筆記テストに合格した当日にその足で伝えることも場合によってはできるようですが、私が土曜に筆記テストを受けた際は、別日に来てほしいと言われました。

よって、MVCには合計3回訪問したことになります。

写真を撮ったりした後、仮の免許を受け取ることができます。正規の免許証は自宅に2〜3週間で自宅に郵送されます。

まとめ:アメリカで車を購入する方法と免許を取得する方法

この記事では、以下の内容を説明しました。

  1. 赴任前に日本で済ませておく手続
  2. アメリカで車を購入する方法
  3. アメリカで車の購入時に必要なもの
  4. アメリカで現地免許を取得した手順

アメリカで免許を取得し車を購入することは可能ですが、特にコロナ以降は手続に時間がかかるようになっています。事前に必要な手続を理解し、なるべく時間を無駄にしないように行いましょう。

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