アメリカに赴任したばかりでソーシャルセキュリティーって何かわからない。
どうやって申請するの?持ち物は?
そんな疑問に答えます。
アメリカにおいてSSN : Social Security Number (ソーシャルセキュリティーナンバー)は非常に重要なものです。
日本で言うマイナンバーに近いかもしれません。この番号で個人を特定でき、住宅ローンなどに必要な信用情報も紐付いて管理されます。
この記事ではNew Jersey州に済む筆者が2022年にソーシャルセキュリティーを取得した際の申請手順についても解説します。New Jersey州以外にお住まいの方は参考程度に読んでみてください。
SSN(ソーシャルセキュリティーナンバー)とは
ソーシャルセキュリティー
アメリカに駐在する日本人にはあまり関係がないと思ってしまいますが、ソーシャルセキュリティーはアメリカの国が管理する年金制度で、日本でいう厚生年金のようなものです。
この年金制度において個人を管理するため、後述するソーシャルセキュリティーナンバーを使います。
ソーシャルセキュリティーナンバー
ソーシャルセキュリティーナンバーは123-45-6789のの様に合計9桁の数字です。
非常に重要な番号のため、日常から持ち歩くことはせずに、自分の番号は記憶してしまうとよいです。
信用情報
上記の様な年金制度以外にも、ソーシャルセキュリティーナンバーには個人の信用情報がリンクされます。
そのため、銀行口座の開設や、自動車や保険の購入、クレジットカードの作成、アパートや携帯電話の契約、自動車・住宅ローンの申請など、個人の信用情報を参照する際にソーシャルセキュリティーナンバーが必要になります。
クレジットスコア
アメリカでは個人の信用度合を表す指標として、クレジットスコアという数値を使いますが、クレジットスコアはソーシャルセキュリティーナンバーと関連付けられています。
そのため、ソーシャルセキュリティーナンバーとそれに紐づくクレジットスコアがないと、クレジットカードを作成することができません。
アメリカに赴任したばかりの駐在員(やその家族)はクレジットスコアがないものの、以下の日系クレジットカードはクレジットスコアがない日本人にもクレジットカードを発行しています。
New Jersey州でのソーシャルセキュリティー申請方法
オフィスを訪問する予約
申請はソーシャルセキュリティー・オフィスという窓口で行う必要があるのですが、完全予約制となっています。
最寄りのソーシャルセキュリティー・オフィスをSocial Security Office Locatorで検索し、記載の電話番号にかけて予約します。(ウェブサイトから直接予約はできません、電話のみ対応しています)
電話もすぐには繋がらず、15分〜30分程度待って繋がったらソーシャルセキュリティーナンバーを取得したい旨を伝えます。(大体1ヶ月位先の日しか空いていないようです)
必要な書類
当日オフィスを訪問するまでに、以下の書類を準備します。
- Form SS-5と呼ばれる申請書
- ビザ
- 身分証明書(通常はパスポート)
- I-94
オフィスの訪問
予約した日時に必要書類を持参してソーシャルセキュリティー・オフィスを訪問します。
必要書類を窓口の担当者に提出し、担当者がその場で色々確認やコンピュータへの入力作業を行い(大体15分くらい)、問題なければ申請が完了となります。
申請後
無事に申請が済んだら、後日申請書に記載した住所までソーシャルセキュリティー・カードが郵送されます。
カードの表にサインする欄があるので、サインしておきます。
また、カードは台紙から切り離さずに保管することをオススメします。車の免許の申請時などに、住所の証明として利用できることがあるからです。
まとめ:できるだけ早く申請しよう
以上の通り、ソーシャルセキュリティーはアメリカにおける年金制度で利用されるものですが、それ以外にも銀行口座の開設や、自動車や保険の購入、クレジットカードの作成、アパートや携帯電話の契約、自動車・住宅ローンの申請など、個人の信用情報を参照する際に必要になります。
そのため、渡米したらなるべく早くソーシャルセキュリティーを申請したほうが良いでしょう。無事に取得できれば、車の購入や銀行口座の開設ができるようになるからです。
ソーシャルセキュリティーを申請するには電話予約が必要だったりと、面倒な手続が必要ですが、早くアメリカの生活を立ち上げるためにも優先的に行動することをオススメします。