最近海外に赴任したばかり。車の購入資金が必要だけど、日本からお得に国際送金する方法はあるのかな?
日本の銀行経由しかないのかな?
そんな疑問にお答えします。
かつて、スマホやネットバンキングが流行る前は国際送金といえば銀行の窓口まで出向き、高い手数料を支払い、着金までに数日間を要するのが普通でした。
しかし現在では様々なサービスが登場し、国際送金に特化したサービスも多く存在します。今回は、私自身も車の購入に際して実際に利用した、WISEをご紹介します。
日本の銀行を利用して国際送金する時の問題点
私がアメリカに赴任した際、車の購入資金として$30,000位が必要に。しかしドルの資産もないため、日本円をドルで国際送金しなければなりません。日本の銀行から国際送金しようと考えたものの、以下の問題が発生。
- マイナンバーが必須
- 送金手数料・為替手数料が高い
- 送金限度額が設定されている
問題①:マイナンバーが必須
日本の法令により、日本の銀行から国際送金する際にはマイナンバーの登録とエビデンスの送付(画像のアップロード等)が必須となります。そのため日本の銀行であれば、どこでも(メガバンクでもネット銀行でも)同じようにマイナンバーの登録を求められます。
また海外に赴任する際(=海外転出届を提出する際)は役所にマイナンバーカードを返却する必要があります。そのため、渡米前にマイナンバーを銀行口座に登録しておかないと、日本の銀行から国際送金することが不可能になります。
問題②:送金手数料・為替手数料が高い
日本の銀行から国際送金すると送金手数料・為替手数料が発生します。
送金手数料というのは国際送金1件あたりに発生する手数料です。(例:1件当たり3,000円など)
為替手数料というのは為替レートにプラスされる手数料です。(例:為替レートが130円/ドルで為替手数料が1円/ドルの場合、送金時に提示されるレートは131円/ドルとなる)
大手銀行である三菱UFJ銀行と、ネット銀行大手の楽天銀行では送金手数料と為替手数料は以下の通りとなっています。(2022年7月現在)
送金手数料 | 為替手数料 | |
---|---|---|
三菱UFJ銀行 | 3,000円(*1) | 25銭(*1) |
楽天銀行 | 4,750円(*2) | 25銭 |
(*2) 円貨で中継銀行手数料を送金者負担として送金する場合
ネットバンキング経由で送金すると25銭と、以前よりは大分安くなってきていますが、300万円の送金に必要な為替手数料は$44.29(5,758円)と計算されます。(1ドル130円で計算)
問題③:送金限度額が設定されている
その他にも、1回あたり送金限度額や1ヶ月あたりの送金限度額などが設定されており、1回の送金で300万円送金することができません。そのため、送金を複数回に分けるため送金手数料の総額が高くなり、複数月に分けるため送金完了までの期間が長くなってしまいます。
例えば、先程の三菱UFJ銀行と楽天銀行における送金限度額は以下の通りとなっています。
期間 | 三菱UFJ銀行 | 楽天銀行 |
---|---|---|
1回 | 100万円(*1) | 100万円 |
1日 | 200万円(*1) | 100万円 |
1ヶ月 | 500万円(*1) | 200万円 |
その他にも三菱UFJ銀行では円為替取扱手数料(最低2,500円)があり、ネットバンキングを利用して300万円を国際送金したい場合、(1)3回分の送金手数料9,000円 (2)300万円分の為替手数料5,758円 (3)3回分の円貨取扱手数料7,500円 の合計で22,258円の手数料が必要と計算されます。(1ドル130円で計算)
しかし、WISEを利用すれば上記3点の問題点が解決します。
WISEを利用してアメリカに国際送金するメリット
日本の銀行を利用して国際送金すると、上記の様な問題が発生します。私は実際に日本を出国済だったため、手数料云々の前に上記の問題①にぶち当たり、日本の銀行からは送金不可能になってしまいました。
しかしWISEを利用すれば上記問題が両方解決することが判明しました。
メリット①:マイナンバー不要
WISEでアカウントを作成し居住地をアメリカに設定すれば、マイナンバーの登録は不要となります。(※日本でアカウントを先に作成しておいて、渡米後に居住地をアメリカに変更することも可能です)
そのため、すでに日本を出国済の方も日本の銀行口座(円)からアメリカの銀行口座(ドル)に送金が可能です。
メリット②:送金手数料が安い・為替手数料がゼロ
WISEでは送金手数料が非常に安く設定されています。(例:100万円送金する場合、0.6%程度)また、為替手数料はゼロで市場で取引される中間レートが利用されます。
メリット③:送金限度額は設定されているが、送金回数の上限はなし
WISEにおいても1回の送金限度額は100万円で設定されていますが、送金回数の上限はありません。そのため300万円送金したければ、75万円ずつ4回に分けて送金することで1日で送金手続が完了します。また1回ごとに必要となる固定の送金手数料(3,000円など)もないため、トータルで手数料を安く抑えることができます。
実際にWISEで取引をシミュレーションしてみます。
この通り、WISEで75万円を4回に分けて送金する場合、手数料は4,537円x4=18,148円と推定されます。
メリット④:その他
他にもWISEを利用するメリットはありますが、今まで解説したメリットが中心になると思いますので、簡潔に記載しておきます。
- WISEでは100万円以下の送金はSWIFTを経由しないため、早く着金します。SWIFTとは世界中の銀行が繋がるための国際送金ネットワーク網です。またSWIFTを経由すると中間銀行から手数料を差し引かれることがあるため、その点でもWISEは優れています。
まとめ:WISEを利用すれば、まず間違いはない!!
以前は安全に送金できるか疑問の声もあったようですが、今やWISEはかなりメジャーな国際送金サービスになっています。
私自身も何回も利用し、スピーディに、手数料も安く抑えることができています。
高額をいきなり送金するのが心配なら、最初は試しに少額を送金してみて、手数料や送金までに必要なステップのメージを掴んでもいいでしょう。
是非、最新のサービスを利用してお得で便利な資金移動をしてみてください。